#10美術家
池田ひとみ
ニットは私にとって「社会」と「私」と「表現」をつないでくれるものです。
糸を手編みし作品を制作しています。
主に空間に編んだニットを吊るしたインスタレーションや、編んだニットを石膏や樹脂で固めた彫刻などを制作しています。
手法としては手芸なのですが、現代美術をやっています。
きっかけとしては、文学部の学生だった頃に、自分でできそうなことがなく困っていて、唯一やっていたのは小学生の頃母から教えてもらった編み物くらいだったためです。
その編み物を使って、セーターや小物を作ることを発展させて、もっと大きくて面白い形を作って展示してみたいと思い始まりました。
私たちは見えるもの、見えないもの、未知の何かわからないもの、色々怖がって生きています。「怖い」ということと「安心」ということは私にとって大きなテーマです。編み物は私に安心をもたらすものです。安心の編み物に包まれたいという気持ちです。
また、ニットの編み目や形の面白いところは、やわらかく自由な糸を編んで出来る形、重力に負けるところ、外皮のような抜け殻感、眼前を覆う膜のようなところなどです。
そんなニットは私にとって「社会」と「私」と「表現」をつないでくれるものです。
Creator’s Introduce
美術家
池田ひとみ
主に空間に編んだニットを吊るしたインスタレーションや、編んだニットを石膏や樹脂で固めた彫刻などを制作しています。 手法としては手芸なのですが、現代美術をやっています。
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