未来をデザインする。
コロナ禍によって、世の中が大きく変化しています。
DXなどデジタル技術の社会実装が加速したり、
SDGs、サーキュラーエコノミー(循環経済)の意識が高まっている中で、
企業や地域の活動の先行きに不安を感じたり、模索も始まったりしています。
デザインの分野では、
アドバンスデザイン(先行デザイン)という、
10年後、20年後の未来をデザインする分野がありますが、
一時、iPhoneなどをはじめとする破壊的イノベーションが起こる中で、
技術や環境の成長カーブの延長線を想像しながらデザインをおこなう
アドバンスデザインって意味ないよね。。
という話題になったりもしていました。
しかし、今、未来に向けた事業づくりとして
アドバンスデザインのあり方も変化し重要性も高まっているように感じています。
コロナ禍で、地方のあり方が注目されたり、インターネットの活用によっても、
中央と地域の距離感を感じなくなっていますが、
違う視点から見ると、中央と地方、大手と中小が比べやすくなっているとも言えます。
そして、地域の企業や地域が輝き、活躍するためには、
「クオリティー」がキーワードと思っています。
これは、ものづくりのクオリティーだけでなく、ビジネス全体のクオリティー、
その中でも未来を創造するクオリティー(クリエイティビティ)が重要になってきていると思います。
「未来をデザインする」
具体的でなく、イメージしずらいことかもしれないのですが、
中小企業も研究開発やアドバンスデザインをおこなうという考え方を、
今という時代だからこそ推進する必要があるのではと感じてます。
実際に、実行している企業もあります。
とある中小企業A社は、サーキュラーエコノミーに対応した研究開発をスタートさせ
リサーチからはじめたところ、1ヶ月後には、他の企業と共同研究が始まり、
新しい技術を開発しながら社会実装するためのデザインをおこなっているという事例もあります。
「未来」というと遠い先の夢物語のように感じるかもしれませんが、
今という時代だからこそ、本格的に「未来をデザイン」してみる活動も必要かもしれませんね。
CCCコーディネーター 富山達章
<このコーナーは個人の見解リポートです>