#23陶芸家
川合絢也
生きるための刃のかたち
「外側に刃が剥き出しになっているクワガタを見たことがない」
冒頭の言葉は、磐田市竜洋昆虫自然観察公園の館長・北野さんの言葉です。
この展示に向けて何かヒントになるものはないかと昆虫観察をしに訪れたところ、そういえば、クワガタで刃先が外向きのものって見たことがないなーと気がつきました。
世界各国の昆虫を知っている館長であれば、刃が外にもついているクワガタも見たことがあるかもしれないと質問をしたところ、返ってきた答えは「NO」。
昆虫にとって生きるための進化は、不要な機能を持たない純粋なものだと感じた一方で、果たして人間はどうなんだろうという考えに至りました。
今回はさまざまな刃のかたちを通して、人間が生きていく上での「かたち」に思いを馳せる、そんな展示になればと願っています。
CCC公募展入選者展覧会
川合絢也 陶器展『生きるための刃のかたち 』
会 期:2025年1月11(土) ~2月11日(火・祝)
時 間:10:00-21:00
※月曜休館・入場無料
会 場:CCC2Fギャラリー
主 催:静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)
Creator’s Introduce
陶芸家
川合絢也
静岡県磐田市にて陶芸家として活動中の元プロボクサー。
1991年生まれ。立教大学を卒業後、2021年にボクシングのプロライセンスを取得。
翌年の2022年に中日本新人王を獲得し、陶芸家としても活動をスタートさせる。
2023年11月にボクサーを引退、以降は陶芸活動に注力。