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Creative NOW

デザイン展開催の意義を考える

子供たちがもっとデザインに触れる場として 展覧会を日常化させたい。

今日の社会生活の中でD X(デジタルトランスフォーメーション)の流れが加速的に進み広告のあり方も大きく変貌している。さらに、地球環境保全の観点からペーパーレスへと向かい、言うまでもなく印刷媒体に頼ってきた広告物もいつの間にかW E BやS N Sにとって代わり、新しい媒体にシフトしている。それに伴いグラフィックデザイナーの役割も多岐にわたり、さまざまなデザインの現場に関わるなど活動の領域を広げている。
私が加盟している(公社)日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)は、今年7月より(公社)日本グラフィックデザイン協会と改称し、グラフィックデザイナーに限らずデザインの領域で活動するデザイナーを受け入れ、10年後20年後の将来を見据えたデザイン活動の活性化を目指している。

デザインの定義は「問題解決のための設計と実効性」にあると言われるが、その先には自然環境や人間社会に良い影響を生み出すことがある。そのプロセスにおいてグラフィックデザイナーの役割は大きい。視覚的な心地よさは、驚きや感動がなければ誰もが振り向かないだろう。テーマを見据えたアイデアの創出と表現力。伝えることよりも伝わることの大切さを認識しなければならない。JAGDAは、そのような表現力のスキル向上を目的に学生を対象とした「JAGDA国際学生ポスターアワード」を毎年開催している。国や地域を超えた優れた才能が競い合いビジュアルコミュニケーションを可能にする。JAGDA静岡地区は今年4月に於いて県内デザイナーによる優れた仕事作品を募集し「グラパショー展2020」を開催。地域デザイナーが培った日頃の作品を見せ合う場を構築した。10月には、当CCCギャラリーでの開催も決まっている。また、CCCギャラリーではジャンルを越えた各種展覧会が開催され、その意義は多々あるが作品に込められたメッセージを伝えるだけではなく、表現力あるいは造形力を醸成する場として開催されることが望ましいと思う。その意味で言えば、来場者の対象は小学生を含めた低年齢層に広げ、身近にデザインに触れるきっかけをつくることが大切ではないだろうか。

グラフィックデザイナー/CCC プログラム・ディレクター 前田ミネオ
<このコーナーは個人の見解リポートです>