― Pray for Peace -
今、世界は苦境に立たされています。
そして、人々の心までが分断されています。
このような時にあっても、いや、このような時だからこそ、平和への歩みは止めてはいけないと考えています。
2021年8月9日、長崎原爆の日。
「未来へ継ぐ平和への願い」をテーマに、ファッションとアートで平和のメッセージを世界に向けて発信する「Pray for Peace Collection 2021 in 長崎」が開催されました。
平和への願いは、長崎だけの問題ではなく、生きとし生けるものすべての願いだと感じた私は、平和への祈りを込めたハンドスタンプ(手形)を全国から募集し、それを「平和のアート」に昇華させ、Pray for Peace Collectionで発表することにしました。
現地に足を運ぶことが困難な状況でも、ハンドスタンプに平和への願いを託し、その思いを結集することができるのではないかと考えたからです。
集まったハンドスタンプの数は、約750枚。
約1ヶ月間という短い募集期間だったにも関わらず、北は北海道から南は九州まで、多くのハンドスタンプが集まったのでした。
「平和のアート」は、そのほとんどが静岡で制作されています。
静岡でも空襲があり、多くの犠牲がありました……。
そのいのちたちが、私の活動を応援してくれ、一緒に制作してくれたと信じています。
「まだまだできる!今だからこそ、世界じゅうの方々の思いをひとつにすることができるんだ!」
心からそう信じ、平和のアートは完成しました。
アートにできること。
アートだからこそできること。
これからも、1つ1つ心を込めて、「目に見えない大切なもの」を描いていきたいと思います。
画家 田川誠/CCC HUB登録クリエーター
<このコーナーは個人の見解リポートです>
※ 「Pray for Peace Collection 2021 in 長崎」は、長崎市「平和の文化」事業の第3号に認定され、田上富久長崎市長から認定書が交付されました。
※ 写真左から
・田上富久氏(長崎市長)
・鶴田能史氏(ファッションデザイナー)
・田川誠
・深澤慎也氏(田川誠ディレクター)
・浅田ますみ氏(長崎県議会議員)
Photo: +U PHOTOGRAPHY
Photo: 梅村 駿/梅村 真理子