静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)

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Creative NOW持続可能なクリエーション

イラストレーションにおける
新しいコミュニケーションと持続可能なアプローチ

CCC HUB登録クリエーター merry-mj・キムミンジ

時代の流れとともに新しいメディアはどんどん増加しており、これらの中でイラストレーションのコミュニケーションの仕方や制作方向も多様化している。
印刷中心のメディアから現在はウェブやデジタル、映像や空間ディスプレイなど、表現が可能なメディアの幅が広がるにつれ、グラフィックデザインやイラストレーションの表現の範囲も大きく拡大している。
時間と空間の制約が次第に 減り、ネットワークだけでも教育や仕事など、世界どこでもコミュニケーションが可能となり、 誰もが容易に素早く「クリエイティブ」に近づけるようになっている。
これはクリエイティブに対するジャンルの理解の幅が広がっているという嬉しい現象でもあるが、デジタルツールの普及によるプロとアマチュアの境界が薄れていくこの状況を着目して、次々新しい課題を見いだす人もいる。
このように急激に変化するメディアに合わせて、作品の見せ方も増えており、イラストレーターやデザイナーはこのようなメディアの理解をもとに制作の幅もいち早く広げていく必要がある。
私もこの流れを理解してシステムを適切に利用したプラットフォームを活用し、時間と場所にとらわれずに作業できる「ライセンシング Licensing」概念のデザインの仕事を徐々に増やしている。
「ライセンシング Licensing」という形の収入創出手法を活用し、「持続可能な概念」をアートワー クでうまく活用しようと意識しはじめた。

【プロとアマチュアの境界がはっきりしない今、プロが持つべき意識 】

プロは地道に制作を続けていく中で、積み重なるエネルギー、いわゆる「続ける力」で繋がって生ていく。
このエネルギーはしっかりした基礎と基本から伴われ、またオリジナル表現につながる。
適切なメディアのバランスとアートワークのライセンシングについての理解を基に、プロとして持続可能な制作をするためには、より一層コンテンツの使用について明確な理解と「ライセンシングLicensing」に関する著作権についての勉強が必須である。
コロナ危機を含め急速に変化する今、一人になる時間が増えて考える時間も増えてきている。
この時間を貴重に活用して長く制作を続けられる環境とは何かという問いについて考え続けていたい。


イラストレーター / merry-mj・キムミンジ
<このコーナーは個人の見解リポートです>

写真 1:「メーカーとクリエーターのものづくり展」ウェブ用ポスター 2020
写真 2:『今、何してる? 지금 뭐 해요?』
Popotame・大林えり子&merry-mj・キムミンジ 2021
写真 3:merry-mjのオリジナルテキスタイルデザイン 2016

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