地域でつくる創造的身体表現のお祭り パフォーミングアーツ・フェスティバル 七間町ハプニング5
七間町ハプニングとは
静岡市中心市街地の食とアート&カルチャーゾーンとして注目を集める七間町人宿町界隈の劇場、路上、公園などを舞台としたパフォーミングアーツ・フェスティバル。ダンス、大道芸、演劇などジャンルを横断した創造的身体表現をプロとアマ、出演者と観客の垣根を超えて繰り広げます。今回で五回目を迎えますが、コロナ禍ということで感染症対策を徹底しつつ、これまでよりコンパクトな規模でフェスティバルを開催します。
七間町は明治時代には演芸の街として、大正時代は活動写真、昭和になると映画といったようにおおよそ150年に渡りアートやエンターテイメントを通して、人々に日々の活力を与えてきました。そして今、現代的で多様な身体表現「パフォーミングアーツ」がこの街のレガシーを受け継いでいくでしょう。ぜひ新しい歴史を紡ぐ瞬間にお立ち会いください。またこの界隈には個人で営むユニークな店舗が多く集まっています。観劇の途中の街歩きもどうぞお楽しみに。
[ 演 目1] ダンス劇『ひどく晴れた静岡で』
◇振付・演出・出演:熊谷拓明
◇公演日時:2021年3月13日(土)13:00、19:00、14日(日)12:00(全3公演)
◇会場:人宿町やどりぎ座
熊谷が取り組むダンス劇は、ダンサーが台詞を喋り、唄を歌う。それもかなり積極的に。その時に言語を介さない身体表現であるダンスが向かう先はどこだろうか。それを考えるきっかけとして広義の振り付けを考えてみよう。振り付けとは職能のようだが、日常でも行われているごくありふれたものとも言える。私たちは常に振り付ける者と振り付けられる者の両者を日々演じていると感じることはないだろうか。街角でばったり出会った知人が手を振れば、手を振り返す。このようなコミュニケーションは街という舞台で繰り広げられる即興ダンスといったら大袈裟だろうか。熊谷は七間町界隈で出会った人との対話や町歩きを通して、この街ならではの人々の振る舞いを振り付けとして再構成し、ダンス劇として発表する。
[ プロフィール ]
ダンス劇作家 / 熊谷拓明(くまがいひろあき)
1979年札幌生まれ。小学生時代に札幌で観たミュージカル「CATS」に衝撃を受け、1人リビングで歌い踊り家族に披露する日々を送る。
15歳より札幌ダンススタジオマインドにて本格的にトレーニングを開始し恩師となる宏瀬賢二と出会う。
2008年よりシルク・ドゥ・ソレイユ「believe」に出演、2011年までアメリカ合衆国ラスベガスで850ステージに立つ。
帰国後は自身が作/演出を手がけるオリジナルジャンル「ダンス劇」作品を数多く発表。舞台「夜中に犬に起こった奇妙な事件」(森田剛主演 )振付。
ヨコハマ.パラトリエンナーレ「不思議な森の大夜会」演出/出演。
めぐるり静岡2019参加作品 野外ダンス劇「近すぎて聴こえない」演出/出演。他。
[ 演 目2] The Carnival – 獣害リサーチプロジェクト
◇ツアーパフォーマンス
会場:水道局ピロティ → 常磐公園
時間:3/13(土) 14:00 – 15:30、14(日) 14:00 – 15:30
◇展覧会
会場:CCCギャラリー1F
(展覧会は期間中いつでも観覧可能)
◇出演者
山崎皓司(俳優、猟師)
遠藤綾野(振付家・ダンサー)
日原奈緒花(ダンサー)
澤野宏史(ハンター、スタジオ・ジビエ主宰)
小杉山晃一(常葉大学社会環境学部社会環境学科助教授)
近年、獣害に関するニュースを耳にすることが増えた。鹿や猪、時には熊も山を降り里山の民家や畑、さらには街にも出没することを伝えている。
本来なら滅多に出会わない獣と人。その接触が望ましくない形で生じているのは何故だろうか。
本公演では、とくに鹿に焦点を当ててこの獣害問題を創作の源泉とし、パフォーマーと関係者の協働によるプロジェクトとして取り組み展覧会と
レクチャーを組み込んだツアーパフォーマンスで多面的に表現する。
◇協力(コラボレーション)
リサーチ:小杉山ゼミ(常葉大学社会環境学部社会環境学科)
市民団体:スタジオ・ジビエ 地元飲食店
[ 演 目3] 常磐公園 トラベリング・カーニバル(移動遊園地)
◇出演者
あまる(大道芸)、ヒッキー(パントマイム)
ギグリーズ(クラウン)、チーム竹和舞(踊り)、そ〜だ(バルーン)
◇場所
常磐公園 噴水広場
◇時間
2021年3月13日(土) 11:00 – 16:00、14日(日) 10:00 – 16:00
常磐公園を移動遊園地に見立てて、観客が参加できるさまざまなアトラクションを提供する。
大道芸人やクラウンはその合間をぬって神出鬼没に現れてはパフォーマンスを披露。
ウイズコロナ時代における可能な野外パフォーマンスを考える機会として、実験的な体験方法を試みていく。
[ 演 目4] 乗越たかお「140文字レヴュー講座!」
◇講師:乗越たかお(ダンス評論家)
◇会場:人宿町やどりぎ座
◇日時:2021年3月13日(土) 20:30 – 22:00
「どうせダンスなんか観ないんだろ!? — 激録コンテンポラリー・ダンス」という挑発的なタイトルの著書もある
ヤサぐれ舞踊評論家乗越さんによる短文レヴュー講座を開講。
書くことによって、観ることの創造性を発見していきます。完成したレビューはSNSに投稿してみましょう!
[ プロフィール ]
乗越たかお(のりこしたかお)
作家・ヤサぐれ舞踊評論家。株式会社ジャパン・ダンス・プラグ代表。06年にNYジャパン・ソサエティの招聘で滞米研究。07年イタリア『ジャポネ・ダンツァ』の日本側ディレクター。現在は国内外の劇場・財団・フェスティバルのアドバイザー、審査員など活躍の場は広い。著書は『コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER』(作品社)、『どうせダンスなんか観ないんだろ!?』(NTT出版)、『ダンス・バイブル』(河出書房新社)など多数。現在、月刊誌「ぶらあぼ」、「アクトガイド」「バレエweb」で好評連載中。
[ 演 目5] 関連イベント CCCMVプロジェクト
◇出演者:宮城島遥加(SPAC俳優)
◇会場:CCCギャラリー2F
◇日時:3月14日(日) 11:00~、13:00~ (各30分を予定)
「コロナ禍の静岡を応援」をテーマとした映像と音楽を静岡のクリエイター達がコラボレーションして創作しています。
七間町ハプニングではそのお披露目をおこないます。また、制作の過程を主役でSPAC俳優の宮城嶋遥加さんがnoteで「ひとつぶの奇跡」題して、コロナ禍での舞台芸術の活動の様子や今回の映像と音楽の作品のストーリーを読む一人舞台をイメージして紹介しています。
ひとつぶの奇跡note/https://note.com/harukaccc/m/m64a6815db204
[ プロフィール ]
本名/宮城嶋遥加(みやぎしま はるか)
SPAC俳優。バレエ、器械体操、創作ダンスなどの経験を積み、SPAC人材育成事業を経て2017年よりSPAC作品に参加。主な出演作に『ロミオとジュリエット』『イナバとナバホの白兎』『グリム童話―少女と悪魔と風車小屋』など。静岡から世界で活躍できる女優になるべく日々奮闘中。
地域でつくる創造的身体表現のお祭り パフォーミングアーツ・フェスティバル 七間町ハプニング5
開催日時
2021年3月13日(土)11:00~22:00
14日(日) 10:00~16:00
開場
各会場20分前
定員
各回25名(常盤公園は定員はありません)
会場
静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター、常磐公園、静岡市上下水道局庁舎前ピロティ、人宿町やどりき座
主催
静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)
共催
静岡県文化プログラム推進委員会
*コロナ感染症対策を施しますので、ご協力をお願い致します。
*内容、時間等は変更する場合もございます。
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