パフォーミングアーツ·ダイアログス season2
– our festival – 私たちのフェスティバルを考える
第2回:フューチャーセッション「日常と創造」
第2回:フューチャーセッション「日常と創造」
パフォーミングアーツ·ダイアログス(PAD)は昨年度から始まったパフォーミングアーツの持続可能な活動環境作りを考える対話型イベントです。新型コロナウイルス感染症拡大により、文化芸術は大きなダメージを受けています。そのような現状であっても表現活動を継続させるために、より多くの人たちと一緒に知恵を絞り行動していきたいと考えて実施しています。
昨年度は「職業としてのパフォーミングアーツを考える」として、プロ/アマや専業/兼業複業という対比から持続可能性をめぐる対話を重ねました。今年度は昨年度を継承しつつ、シーズンテーマとして「our festival – 私たちのフェスティバルを考える」としました。コロナ禍にあって「密」を避けなければならない状況は「フェスティバル」の再考も求められています。生活様式の変化から日常の過ごし方が見直されている昨今、表現活動もフェスティバルに非日常を期待するだけでなく、日常性を更新できるような取り組みが求められているのかもしれません。RAD2の第2回目は「日常と創造」と題してポストフェスティバルを考えてみたいと思います。ゲストは劇作家石神夏希さんと鳥公園主宰西尾佳織さんです。石神さんは「まち」を巻き込む演劇手法で注目され、現在静岡市の「きょうの演劇」プロジェクトリーダーとして活躍しています。西尾さんは2020年度から鳥公園にアソシエイトアーティストとして3人の演出家を迎え、リサーチやワークショップ、読書会、公開相談会、劇団の決算報告会など、「公演」という形式にとどまらない創作活動とその開き方を模索しています。このお二人と共に職業としてのパフォーミングアーツを考えながら、「日常と創造」について掘り下げていきたいと思います。
PAD2 #02フューチャーセッション 「日常と創造」
■日 時:10月5日(火)19:00~21:00
■定 員:30名(先着順、要予約)
■参加無料・zoom開催
■お申込み方法
※締め切りました。多数のお申込みをありがとうございました。
■ゲスト:
石神夏希(劇作家)
西尾佳織(劇作家、演出家、鳥公園主宰)
■ファシリテーター:柚木康裕(CCCディレクター)
[ ゲストプロフィール ]
石神夏希(いしがみなつき)
劇作家。1999年よりペピン結構設計を中心に活動。国内外で都市やコミュニティのオルタナティブなふるまいを上演する演劇やアートプロジェクトを手がける。また『Sensuous City [官能都市]』(LIFULL HOME’S総研)など調査研究、NPO法人「場所と物語」代表、遊休不動産を活用したクリエイティブ拠点「The CAVE」の立ち上げなど都市にまつわる様々なプロジェクトに携わる。近年の主な仕事として「東アジア文化都市2019豊島」舞台芸術部門事業ディレクターおよび『Oeshiki Project ツアーパフォーマンス《BEAT》』作演出、2019台北芸術祭ADAM Artist Labゲストキュレーター他。2020年より静岡在住。
西尾佳織(にしお かおり)
劇作家、演出家、鳥公園主宰。
1985年東京生まれ。幼少期をマレーシアで過ごす。東京大学にて寺山修司を、東京藝術大学大学院にて太田省吾を研究。2007年に鳥公園を結成以降、全作品の脚本・演出を務めてきたが、2020年より3人の演出家を鳥公園のアソシエイトアーティストとして迎え、自身は劇作・主宰業に専念する体制に移行。「正しさ」から外れながらも確かに存在しているものたちに、少しトボけた角度から、柔らかな光を当てようとしている。近年のプロジェクトとして、マレーシアのダンサー、振付家のLee RenXinとの「からゆきさん」の共同リサーチなど。2014年『カンロ』、2018年『ヨブ呼んでるよ』、2020年『終わりにする、一人と一人が丘』にて岸田國士戯曲賞にノミネート。